what's gindara
       
 

 

 

1991年、三菱マテリアル(株)三田工場(兵庫県三田市)。数年前から行われていた同社中央研究所での基礎研究を受け継いだ金属の造形技術を根底から覆す新しい金属材料、純銀粘土が誕生しました。当時の三田工場副工場長森川正樹博士が、「究極の金型」といえる人間の手を使って金属を造形するには粘土状にしては・・・という発想から、微細な純銀のパウダーに植物性のバインダーと水を練りこむことによって完成させたのが、純銀粘土PMC(Precious Metal Clay)です。

   

純銀を粘土状にするにも、純銀パウダーの粒径や形状、バインダーの種類や調合比率、水分比率や焼結性能確認等、開発チームは「世界初の発明」を目指して、日夜実験を繰り返していました。
その苦労を支えたのは、当時の副工場長と開発チームが描き続けていた夢「純銀粘土で作った杯で一緒に酒を酌み交わそう!」ということでした。
実際、開発した純銀粘土を陶芸家の先生に持ち込み、純銀粘土がろくろで見事に美しい杯のカタチを成して焼成され、その夢が実現することになりました。
その日開発メンバーが、最高の酒を口にしたことは言うまでもありません。
こんな開発秘話には、某放送局の「プロジェクト○」からオファーを受けていたほど、数々のドラマがありました。

 

 

 



 

銀粘土が発売されてから19年が経ち、今では純銀ジュエリーの素材として知られるようになりました。指導者組織も出来、カルチャー教室ではシルバージュエリー教室として、彫金と一緒に講座として並べられるようにもなりました。
それはハード系やブランド系など、世界的なファッションとしてのシルバーアクセサリーブームに支えられた、追い風に乗った形でもありました。

けれどそれは同時に「売っているようなものを作る」事を目指したもので、 銀粘土のデメリットばかりが取沙汰される世界でもありました。

純銀粘土の本当の魅力は、完成状態よりはむしろ制作するプロセス、つまり、粘土な純銀ってところが魅力ある存在なのです。書斎やリビングで造形して家庭用のコンロで焼けば、純度99.99%の貴金属ができるのです。型から何千個も作られるものではなく、この世に他に存在しない自分だけのオンリー1だから、少々不恰好でも愛着ある逸品となるわけです。

そのことを多くの方に知って頂きたいと思い、新しい銀粘土の本の企画をはじめました。

それは、型で作らない1点ものの純銀作品を、金属の達人であるプロダクトデザイナーの方に作ってもらうと、どんな作品ができるのだろう?という企画です。

 

 

 

 

 

 
 

そこで、スギダラ3兄弟にアプローチを試みました。
スギダラ3兄弟とは、本職はプロダクトデザイナーでインテリアから町まで、生活のための様々な道具をデザインするプロ集団です。また彼らは本職以外にスギダラという組織を立ち上げていました。なぜスギダラなのかは、HPをご覧ください。

http://sugidara.jp/


彼らはITなどに代表される最先端の技術とも向き合いながら、同時に人と人との良い関係、本能的な人間の感性。そして風景や自然の美しさをこよなく愛する心をバランスよく保ち、これからの社会に本当に必要なものをデザインしていこうという志をもった魅力的な軍団なのです。

スギダラ3兄弟の南雲氏、若杉氏、千代田氏の3人に銀粘土を紹介すると、まず型がなくて 製作出来る粘土状の「銀属」というところがとても面白い素材だと語ってくれました。「一般的に金属のデザインをする場合は、チームをつくり、イメージ、試作、型製作、コスト管理など多くの人間と制約の調製をしながら進めて行かなければならない。ところが純銀粘土はデザインから仕上げまで全部自分でつくれちゃうんだよね。」と。「じゃ、自分で最後まで全部作ってみて!」と粘土を渡すと、彼らは何かに憑りつかれたように真剣に制作を始めてくれました。

自分たちの使いたいもの、そして必要なものをつくりたいというこだわり。
つくるからにはそれを最後まであきらめずに形にする…いわばものづくりのこだわりがなせる技で、初めて作った作品から、驚くような仕上がりを見せてくれました。

その後、ホンダの二輪のデザイナーの竹下氏、多湖氏、日本サムスンのデザイナーの吉田氏、無印のデザイナーの白崎氏を加えた通称「ギンダラ7」の皆様の協力を得て、学研から「逸品男の銀細工」という本を出版しました。

彼らが示してくれたものは、それまでの純銀→貴金属→アクセサリーという発想から、純銀粘土だからこそ出来る「自分の欲しいモノ」を作ること。それは使える道具だったり、金具だったり。
つまり純銀粘土は、考える人、つくる人、そして使う人のバリエーションがもっと広がっていくことで、そこから生まれる内容も、もっともっと様々な可能性が広がっていくのではないかということです。





 

   

 

 

 

でも実はそのストーリーこそ、三菱マテリアルのPMC開発メンバーが最初に夢見ていた事、まさにその事だったのです。
いつも持ち歩きたい思い入れのある銀属、そばに置いておきたいこだわりのある銀属。そしてその製作は少し訓練すれば誰もが楽しむ事ができる。ちょっと疲れた時には頭の中をからっぽにして純銀粘土の制作に没頭するのもいいし、思ったようにいかなくても、完成するその瞬間を夢見て不思議と我慢強くなれるし、焼き上がりの達成感や磨き始めたらこれがほんとにやめられなくなる。

それは自分の心を育てて癒す「新しい文化」とも言えるものです。
PMCという粘土な銀はそれを可能にしてくれる素材だと思っています。

日本全国ギンダラケ倶楽部は、その楽しさや感動を全国に広げ、同時にその想い、こだわりをお互いに共に語り会えるコミュニティの場となるよう、このサイトを立ち上げました。
より多くの個人、グループ、企業、また大学のデザイン科など、同じような志を持った方々がこのサイトをきっかけに銀化計画に参加し、銀のものづくりの醍醐味をぜひ味わっていただきたいと心から願っています。

そこには、自分なりに夢に向かって取り組むプロセスや、より楽しく生きる為のヒントがきっと隠れています。


     
     
     
     
     
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必要なものは、純銀粘土教材(PMC 16g、ペースト、シリンジ等)代金と講習料(交通費含む)
社員の福利厚生事業やクラブ活動にも、ぜひご利用ください。
企業のデザイン室や芸術系大学での開催にも応じます。日程、ボリューム等ご相談下さい。
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その他詳細についてはご相談に応じますのでお気軽にお問い合わせ下さい。